練習問題1-2級
2024-10-06
受検番号:000000
ゲスト さん
論語
曽子曰く、「吾日に吾が身を三省す。人の為に謀りて①ならざるか。朋友と交りて信ならざるか。習はざるを伝へしか。」と。 子貢問ひて曰く、「一言にして以つて終身之を行ふべき者有りや。」と。子曰く、「其れ恕か。己の欲せざる所は、人に②こと勿かれ。」と。
ことわざ
大山①して鼠一匹 ②の敵を長崎で討つ
学問のスゝメ 福沢諭吉
天は人の上に人を造らず、①を造らずと言へり。されば天より人を生ずるには、万人は万人、皆同じ位にして、生まれながら貴賤上下の差別なく、万物の霊たる身と心との働きをもつて、天地の間にあるよろづの物を資り、もつて衣食住の用を達し、②、互ひに人の妨げなさずして、おのおの安楽にこの世を渡らしめたまふの趣意なり。
古事記
其より幸行して、能煩野に到りし時に、国をしのひて、①曰はく、「倭は 国のまほろば たたなづく 青垣 山籠れる 倭し麗し」 又、歌ひて曰はく、「命の 全けむ人は 畳薦 平群の山の 熊白檮が葉を 髻華に挿せ その子」 此の歌は国思ひ歌ぞ。 又、歌ひて曰はく、「愛しけやし ②の方よ 雲居立ち来も」
たけくらべ 樋口一葉
見るに気の毒なるは①の傘なし、途中に鼻緒を踏み切りたるばかりはなし。美登利は障子の中ながら硝子ごしに遠く眺めて、「あれ、誰か鼻緒を切つた人がある。母さん、切れをやつてもようござんすか。」と尋ねて、針箱の引き出しから友禅縮緬の切れ端をつかみ出し、庭下駄履くも鈍かしきように、馳せ出でて縁先の洋傘さすより早く、②の上を伝うて、急ぎ足に来たりぬ。
五常訓 貝原益軒
すべて智なくしては、道を行なふ事あたはず。人の①は、皆不知よりいづ。智あれば、善のこのむべく、悪のきらふべき事をよくしりて、道おのづから行なはる。故に学をするには、智を求むるを第一の②とすべし。
小倉百人一首
花の色は 移りにけりな いたづらに ①世にふる ながめせしまに
小野小町
いにしへの 奈良の都の 八重桜 ② にほひぬるかな
伊勢大輔
論語 衛霊公
①は諸を己に求む。②は諸を人に求む。
石上私淑言 本居宣長
月花のみにあらず、すべて世の中にありとある事にふれて、その①、心ばへをわきまへ知りて、うれしかるべきことはうれしく、をかしかるべきことはをかしく、悲しかるべきことは悲しく、恋しかるべきことは恋しく、それぞれに情の感くが、物の②を知るなり。
墨汁一滴 正岡子規
病める枕辺に巻紙状袋など入れたる箱あり、その上に寒暖計を置けり。その寒暖計に小さき輪飾りをくくりつけたるは病中いささか新年をことほぐの心ながら歯朶の枝の左右にひろごりたるさまも①。その下に橙を置き橙に並びてそれと同じ大きさ程の地球儀を据ゑたり。(中略)とにかくに状袋箱の上に並べられたる寒暖計と橙と地球儀と、これが病室の我が②なり。 枕辺の寒さ計りに新年の年ほぎ縄を掛けてほぐかも